黒霧島はロック・水割りが美味い!
霧島酒造 芋焼酎 黒霧島
黒霧島について
このブログで一番にご紹介するのが定番中の定番『黒霧島』というのもなんだかアレですが、でもいい焼酎です。
黒霧島、通称『クロキリ』の誕生は1998年。もう20年以上前になるのですね。
黒霧島の製造元、霧島酒造のホームページによると・・・
かつて焼酎造りには「黒麹」が使われていました。霧島酒造でも創業時は黒麹だったそうです。しかし、大正後期以降、平成に至るまで「白麹」を用いた焼酎が主流となり、霧島酒造でも白麹の本格焼酎『霧島』(現『白霧島』)が主力製品として製造されています。
一方、同社では他の穀物(麦など)の焼酎も含めたあらゆる可能性を模索していました。その中で、芋焼酎を創業の原点に持つ霧島酒造としては「やはり芋で勝負したい」という思いが強く、“原点回帰”となる「黒麹」製の焼酎『黒霧島』が誕生することとなったのです。
あの特徴的な黒いラベルについてはこんなエピソードが披露されています。
当時の開発担当者が車でトンネルに入った時に、カーナビの画面が白い背景から黒に反転したことが目に入りました。そこから、着想を得て、本格焼酎「霧島」の白地に黒文字のデザインを反転し、黒地に金文字としたのだそうです。
霧島酒造について
霧島酒造は、1916年宮崎県都城児において創業しました。すでに100年の歴史を持つのですね。
1998年に発売された「黒霧島」の爆発的ヒットにより業容を拡大、2012年以降焼酎メーカーの売上高1位を続けています。
なお、「黒霧島」の開発物語についてはこちらをご覧ください ⇒ 『黒霧島物語』
黒霧島の特徴
黒霧島のキャッチコピーである「トロッと キリッと」が示すとおり、その特徴は黒麹の醸すトロッとしたあまみ、キリッとしたあと切れとされます。
黒霧島の味わい
焼酎はからいという先入観がある方もいらっしゃるかと思いますが、とくに芋焼酎については口に含んだあとにふわっと広がる甘味がひとつの魅力でもあります。
芋焼酎の甘味は強く感じるものからそれほどでもないものでさまざまです。黒霧島の甘味はそれほど強いものではなく、あと味はキリッと切れがよい。そのため食事のじゃまをせず、食中酒として最適です。
また、かつて芋焼酎が敬遠された原因である「におい」についても、黒霧島は芋くささがおさえられています。女性にも飲みやすいものとなっていることが大ヒットにつながった理由のひとつでしょう。
霧島酒造 芋焼酎 黒霧島
黒霧島の飲み方
本格焼酎は、ストレート・オンザロック・水割り・お湯割り、それにお燗とさまざまな飲み方を楽しめる、世界でも稀有なお酒です。
黒霧島についても、それぞれの飲み方について見てみます。
ストレート
お酒に強い方にはストレートを好まれることも多いかと思いますが、個人的にはおすすめできません。健康によくありません。
なお、ふつう販売されている本格焼酎はアルコール度数25度ですが、宮崎では20度が多くなっています。このためストレートで飲む方も多いのですが、これもおすすめできません。アルコール依存症になる危険性が高くなります。
オンザロック
霧島酒造公式ホームページのおすすめがロックです。
「麹仕込み由来のトロッとした甘み、スッキリとした後切れの良さを持ち、香りに癖がなく非常に飲みやすい黒霧島は、かち割り氷をグラスいっぱいに入れ、焼酎を注ぎ、ゆっくりとよくかき混ぜます。ひんやりとしたノドごしとほのかな香りが楽しめます」とのことです。
水割り
わたくし個人的には水割りがおすすめです。
わたくしの考えですが、お酒はワインや日本酒のように、アルコール度数14度前後がいちばんおいしい。水割りやお湯割りでいえば、25度の焼酎の場合6:4、20度の場合7:3(焼酎:水)の割り方がそうです。
クロキリの場合、水割りがいちばんスッキリとした味わい、のどごしが感じられて美味いと思います。
なお、前割りといって、前もって水割りを作ってお冷蔵庫などで一晩以上寝かしておくとより一層おいしくなります。
お湯割り
クロキリをお湯割りにすると、より香りが引き立ち、ほっこりとした気分に浸れます。
ただ、黒麹由来と思われるにがみがほんの少しですが感じられます。わたくし的にはこのにがみがあまり好きではないので、いちばんのおすすめにはしていないのです。
お燗
宮崎で宴会に燗瓶(カンピン)に入って出てきたお酒が焼酎だったと驚く方も多いと思います。この場合はストレートの焼酎(アルコール度数20度)を温めたものですね。
データ
商品名 | 黒霧島 |
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製造会社 | 霧島酒造(宮崎県) |
麹 | 米麹(黒麹) |
原料 | 黄金千貫(さつま芋) |
アルコール度数 | 20度、25度 |
パッケージ | びん、紙パック(1800ml、900ml、720ml) |