適度な飲酒量
「お酒はほどほどに」といわれますが、どの程度が適量なのでしょう。
「節度ある適度な飲酒量」として厚生労働省が示しているのが、1日平均純アルコール量で約20g程度です(厚生労働省「健康日本21(アルコール)」)。
実際のお酒の量に換算すると次のとおりです。
(中瓶1本500ml) |
(1合180ml) |
(ダブル60ml) |
(1合180ml) |
(1杯120ml) |
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ただし、同文書は次のように続けています。
1) 女性は男性よりも少ない量が適当である
2) 少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い者では通常の代謝能を有する人よりも少ない量が適当である
3) 65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である
4) アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である
5) 飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない
お酒の適量は、各人の性別・年齢・体質によって異なります。若いころは一晩でウイスキー1本も飲んでいたわたくしも、今は日本酒をさかづき1杯で酔ってしまいます。
自分の適量を知ることが大事です。また、くれぐれも無茶な飲み方はしないこと。
20歳未満の人の飲酒は法律で禁止されています。飲酒後の運転は絶対にNGです。
アルコール依存症について
アルコール依存症の予防策としては、とにかく飲まないことです。しかし、現実的ではありません。
前記文書では、アルコール依存症になる危険のある多量飲酒者の飲酒量として、1日に平均純アルコールで約60gを越える量としています。
これをお酒の量に換算すると、ビール中瓶1本500ml 3本以上、清酒1合180ml 3杯以上となります。それほど大量というわけではないので、注意が必要です。
女性・高齢者の場合は、おおむねこの半分と考えてよいでしょう。
多量飲酒を習慣的に行っていることが、アルコール依存症への危険を高めます。
以上は絶対的な基準ではありません。やはり自分の適量を知ることが必要です。
もちろん、週に何日かはお酒を飲まない日をつくることも大事です。
参考資料:厚生労働省「健康日本21(アルコール)」