鹿児島には『森伊蔵』をはじめとして、『魔王』『伊佐美』『宝山』『さつま白波』など、名を知られた焼酎がたくさんあります。その中で、それほど有名ではないかもしれないが、うまい焼酎、芋焼酎『明るい農村』をご紹介します。
明るい農村について
芋焼酎『明るい農村』は、霧島町蒸留所さんの代表銘柄芋焼酎。2021年鹿児島県本格焼酎鑑評会優等賞をはじめ、過去にも多く受賞歴のある、優秀な焼酎です。
▼受賞歴の一例（霧島町蒸留所さんのホームページから）
【2021.02 鹿児島県本格焼酎鑑評会 優等賞】
【2020.05 熊本国税局酒類鑑評会 優等賞】
【2020.02 鹿児島県本格焼酎鑑評会 優等賞】
【2019.06 Los Angeles International Spirits Competition ゴールド・メダル受賞】
【2019.02 鹿児島県本格焼酎鑑評会 総裁賞】
【2018.09 New York International Spirits Competition ゴールドメダル受賞】
【2018.04 San Francisco World Spirits Competition ダブル・ゴールドメダル受賞】
クラシカル（アナクロ？）に聞こえる名前の由来についても、ホームページに次のように書かれています。
製造場の入口に、芋焼酎「明るい農村」の由来が書かれた壁があります。よき焼酎は、よき土から生まれ、よき土は、明るい農村にあり」と記しています。雄大な自然環境に包まれ、人が土とかかわり、生まれたさつまいもやお米を使って、おいしい焼酎がつくられる
とのことです。
明るい農村 25度 霧島町 鹿児島
霧島町蒸留所について
霧島町蒸留所さんは、鹿児島県霧島市の酒造会社です。『黒霧島』を造る宮崎県の霧島酒造とは異なります。ホームページでは次のように紹介しています。
わたしたち霧島町蒸留所は、鹿児島県旧霧島町にあります明治４４年（1911年）創業の蔵で、製造能力（焼酎がつくれる量）がもっとも小さな蔵のひとつです。
旧霧島町は、人口4,600人の小さな農村で、1,000mを越える23の山々が連なり、48の火口湖が景観に彩をそえます。
かめ壺焼酎「明るい農村」の蔵は、町の中心部と、鹿児島県最大の神社「霧島神宮」のほぼ中間それぞれから約２Kmのところにあります。
蔵の背後には、天孫降臨の地として、また坂本龍馬の新婚旅行の山としても知られる高千穂峰（たかちほのみね）がそびえ、美しい霧島川が流れています。山、川、田んぼに囲まれた、とても自然豊かな環境です。
見学にお伺いしたことがあります。焼酎蔵は郊外にあることが多いのですが、霧島町蒸留所さんはとりわけ自然が美しい環境の中にありました。
明るい農村の特徴
原料…鹿児島県産のさつま芋、黄金千貫
麹…米麹（国内産）、黒麹菌と白麹菌の原酒をブレンド
仕込み水…鹿児島県霧島山系天然水
仕込み…かめ壺
焼酎の仕込みには、今はステンレスやホーローのタンクを使うことが多いのですが、霧島町蒸留所さんでは、昔ながらのかめ壺でおこなっています。ホームページでは、次のように表現しています。
わたしたちの宝物は、創業当時から使い続けている、創業当時（1911年）からの貴重な日本製の和甕（わがめ）です。
製造場内に、５４本ありますが、１つ１つ、色も、形も大きさも、同じものは一つとしてありません。約100年以上前の日本の職人さんが作った、手づくりのかめ壺なので、今ではとても貴重です。
この貴重で、昔ながらのかめ壺を使い、わたしたちは焼酎をつくります。
明るい農村の味わい
どちらかといえば、名前のように昔風味のやや辛口です。昔風味といっても、泥くさい芋くささはなく、蒸し芋の香りと深いコク、余韻を楽しむことができます。
コクとキレの良さは、食中酒としてよく合い、料理を引き立ててくれると同時に、焼酎自身の味わいも十分に楽しませてくれます。
常備酒として置かれるのもよいと思います。
明るい農村 25度 霧島町 鹿児島
明るい農村の飲み方
味わいは濃厚なので、冷たいのお好きな方はロックで、暖かいのがお好きな方はお湯割りで。どちらも豊かな香りとコクを楽しめます。あまり強くない方は、水割りでも十分な香りとうまさを味わえます。
データ
| 商品名 | 明るい農村 |
|---|---|
| 製造会社 | 霧島町蒸留所（鹿児島県） |
| 麹 | 米麹（白麹・黒麹） |
| 原料 | 黄金千貫（さつま芋） |
| アルコール度数 | 20度、25度 |
| パッケージ | びん（1800ml、720ml） |
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