”レア焼酎”という言い方がありますが、今回ご紹介する超豪傑芋焼酎『山猪(やまじし)』も、生産量の少なさからいえばまさにレアもの焼酎、知る人ぞ知るという本格芋焼酎です。
山猪(やまじし)について
芋焼酎『山猪(やまじし)』。高級グルメ雑誌『dancyu』2013年9月号で、重厚なタイプ「六代目百合」「村尾」に続くランキング第3位として選ばれました。宮崎県の山奥、「すき酒造」さんの季節・数量限定の超レア人気焼酎です。
ビンの肩には「超豪傑芋焼酎」のラベル。この焼酎の力強さを表しています。
宮崎の契約農家が栽培したさつまいもを原料とし、無ろ過のままビン詰めしていますので、昔ながらの”芋くさい”焼酎です。
命名の由来をビンのラベルから
須木 乙類25° 山猪 芋 1.8L九州山脈が連なるここ須木の猪は「山猪」と呼ばれ、通常の猪よりも険しく奥深い山々を駆け巡る為に、群を抜くほどの勇猛さや体躯を持っております。
この焼酎はまるでその山猪が猪突猛進しているかのようなさまを思わせるが如く芋の香りが抜群に濃く、味は力強い“豪傑”な芋焼酎ですので、その名を借り「山猪」と名付けました
すき酒造について
芋焼酎『山猪』を造る「すき酒造」は、宮崎県の小林市須木に蔵を構えます。
蔵見学に伺ったことがありますが、宮崎市から高速で1時間。さらに、小林インターから須木まで30分。遠い。山道を通りますので、実際以上に遠く感じます。でも、大自然の中のいいところです。
100年の歴史を持ちますが、2010年に総木造の焼酎蔵を新築・完全移転し、更なる百年を目指しておられます。
手造りにこだわり、手造り麹・麹室・総甕壺仕込みにより「本物」を追求し、「伝統」を継承する蔵です。
山猪(やまじし)の特長
すき酒造さんのホームページでは
『山猪』は昔懐かしい芋の香りと濃厚で重みのある、そして甘味の強い焼酎です。昨今の飲みやすい焼酎ではもの足らない焼酎好きの方々へお勧めです
と紹介されています。
年に1回しか発売されませんので、入手しにくいレア商品となります。
山猪(やまじし)の味わい
無濾過焼酎(最低限の濾過しかしていない焼酎)ですが、いわゆる「ガツンとくる」系の焼酎とは異なります。
その味わいは濃厚で重みがあり、強い芋の甘みを感じさせます。無濾過焼酎にありがちなビリビリ感や苦み・辛味は感じさせません。
昔の焼酎によく見られた「にごり」もあって、懐かしさも感じさせますが、芋臭さはおさえられています。
このあたりは、原料芋である「ジョイホワイト」によるのでしょうか。
須木 乙類25° 山猪 芋 1.8L
山猪(やまじし)の飲み方
ツウの方、まずはひとくちストレートで味わってください。この焼酎のうまさをわかっていただけると思います。
わたくしとしてはロック、お湯割りがおすすめ。
ロックでは、奥行きの深い濃厚さと甘味が溶け合い、心地よい酔いへといざなってくれます。
お湯割りでは、ふくいくたる香りと甘味がきわだち、うまさを堪能できます。
あまり強くない人も、好みの濃さで水割りをどうぞ。
データ
商品名 | 山猪(やまじし) |
---|---|
製造会社 | すき酒造(宮崎県) |
麹 | 米麹(国産米) |
原料 | ジョイホワイト・黄金千貫(さつま芋) |
アルコール度数 | 25度 |
パッケージ | びん(1800ml、720ml) |
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