黒霧島誕生の物語です!
本のご紹介です
今回は『黒霧島物語』という本をご紹介します
ありがちな地方出版社から発刊されたローカルなものではなく
日本経済新聞社(日経BP)から発行された全国版の本です
本の内容と感想です
「黒霧島」はいまでこそどこにでも置いてある
いわばナショナルブランド
そんなことになったのは
それほど昔のことではありません
「黒霧島」が生まれたのが1998年
たった15年間 しかもデフレの期間に
売上高を7倍に伸ばし
500億円を超えるまでに至りました
本書は地方の一中小企業が焼酎業界において
全国一位に躍り出るまでの物語です
霧島酒造は宮崎県都城市で1916年に創業
90年代後半までは地方のマイナーな老舗蔵元でした
変わったのは黒霧島の発売から
大企業の系列などではない独立系の企業で
15年間で7倍以上の成長をとげた製造業は
霧島酒造のほかに日亜化学(※)1社しかないそうです
快進撃はいかにしてなされたか
商品:芋臭くないというこれまでの常識を打ち破った焼酎
戦略:県外に進出するにあたって いきなり大都会に出ず
福岡・広島・仙台など中規模都市から攻めた
営業:酒販店などを徹底的にまわるなどドブ板営業を展開
もちろんこれだけではない知られざる営業の努力や
生産革新 大規模な設備投資などがあります
詳細は本書をご覧ください
企業物語として読んでも面白いですし
企業発展の一モデルとして読んでも読み応えがあります
※「日亜化学」とは、2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が在籍した日亜化学工業です